XC-trainerのページ

データ転送ケーブルの改造!
(2005-02-15)

改造XCトレーナーケーブル写真
 活躍中のXCトレーナーのフライトログデータをパソコンへ転送する自作ケーブルですが、読者の方からスピードセンサーも同時に接続できますか?という質問をいただきまして、早速自作ケーブルを改造しました。 右の写真で黒いコネクタから分岐している赤/黒のケーブルがそれ。
 でも、スピードセンサーなんか持ってませんので、テストはできません。残念っ!

 XCトレーナーからのデータをカシミール用データに変換するプログラムも修正。今度こそフライトタイムもバッチリ。のはずが、日本時間に変換されず、世界標準時になってしまう。。。
 一般公開への道のりは遠いなぁ...

最新版Ver2.2からカシミールへデータ転送!
(2005-01-24)

eX(イクス)フライトログ
 前回製作したXCトレーナーのフライトログをカシミールへ転送するプログラムをVer2.2用に手直ししました。
まだ、メッセージの一部が怪しげだったり、56Kでの転送でデータを取りこぼすことがあったりするようですが、一応、今年の初フライトのログを変換してみました。

 以前に何度か行って飛べずに帰ってきたエリアです。
みんなぶっ飛んで行ってしまうので、少し心配でしたが、ようやくこれなら!という風になってきたのでテイクオフ。 2m〜3m/sの大きくてゆったりとしたサーマルで+1000m。富士山や芦ノ湖、湘南海岸や雄大な太平洋を見ながら、久しぶりのフライトを楽しんできました。
北は熱海峠の料金所まで行けたので、南の方の玄岳まで行ってみたかったのですが、ハングの優先ゾーンを通過していかなければならないので、ハングの様子を見ながら近づいて行ったのですが、タイミング悪く下からどんどんテイクオフしてきたのであきらめました。
 模型飛行機も近くを飛んでいて賑やかなエリアですが、とても暖かくて居心地のよいエリアでした。 自宅からも近いので西風の時にはまた行ってみようかな。
 同行者は+700ゲイン。フライトタイムは、私より長かったようです。。。



2月6日のフライト

2月6日再びeXへ。右の図は前回のフライト(水色)と今回のフライト(赤色)を重ねて表示。 普通のGPSによる同行者のフライトも掲載したかったのですが、なぜかログが取れていなかった。残念。 (詳細レポートはこちら

フライトログをカシミールへ転送するとなぜか時刻が全然おかしい。。。

こうして何回もフライトを重ねて表示していけば、サーマルの分布もよくわかる。(とはいえ、毎回条件は違うけどね...)

最新版Ver2.2にアップデート!
(2005-01-12)

XCトレーナー最新版の起動画面 Webを見ると新型のXC-trainerも発売されたようで、 その名も「XC-trainer DUAL」。 スケルトンカラーのボディに、高精度デュアル気圧センサーを搭載。 より高精度に、反応も速くなったらしい。 新型に合わせて旧型モデルのファームウェアも改良されたようだ。
さっそく、以前に自作した専用ケーブルを持ち出してXC-trainerをバージョンアップ。 これまでの、バージョン1.06から2.2へバージョンアップにチャレンジ。(とは大げさか。。。) 普通にダウンロードして、普通にアップロード。ちょいと手順を間違えて電源スイッチが全く反応しなくなってしまい、コールドスタート。 その後は順調にアップデート完了。 電源を入れると右の写真のようにバージョン表示が2.2となり、無事にバージョンアップ完了。
XC-trainerのロゴが表示される画面ではBAD 0と表示されて、衛星が捕捉できていないことを教えてくれる。
その後、捕捉した衛星の数は BAD 1、BAD 2、と増えていき、やがて表示は2Dとなって2次元座標、47m 3Dとなって絶対標高付きの3次元座標となる。
以前は衛星捕捉後120秒のキャリブレーションタイムが必要だったが、新バージョンでは80秒に短縮。 急いでテイクオフしたいときに40秒短縮!?

XCトレーナー最新版のバリオ画面
いろいろと改善された点もたくさんあるようで、例えば、右側ボタンで表示画面を切り替えていくと、音階を鳴らしながら各画面を切り替えていってくれる。
また、押しつづけるときのキーリピートも0.04秒刻みで変更できたり、液晶画面の表示濃度を調整できたりと細部の改良が加えられているが、一番変わったのはメインとなるバリオの表示画面だろう。 こればかりは飛んで見ないと、どうなのか分からないが、見た目には普通のバリオっぽい表示で、分かりやすくなったように思う。
終了前にはデータを保存しているメッセージが表示されたりと、親切な感じが伝わってくる。 



NMEA出力にも対応してくれたようなので、これで、リアルタイムに位置を送信するシステムにも使えそうなので、試してみました。
一応こんな風にNMEAセンテンス更新間隔1〜2秒ごとに出力されているのが確認できました。
あとは、どなたかワンダースワンにでも繋げてみて下さい。(って意味ないか。。。)

バージョンアップ後のNMEAセンテンス出力例


英語版の最新版パンフレットを勝手に翻訳。 勝手に再掲載してみました。

オリジナルの英語版 http://www.aircotec.ch/manuals/xct_up-grade_v202_6_engl.pdf (←現在はリンク切れ)

勝手に翻訳した日本語版はこちら) もし、問題があるようでしたら、ご一報ください。( E-mail: rxv11051@nifty.com  )

工作のページ第2段!

 とは言っても、今回はソフトを作ってみました。
以前に作っていた、GPS(NMEA)出力 から TNC内蔵の430MHzアマチュア無線機経由で、リアルタイムに画面に表示された地図上にGPSの位置を表示するシステムをちょっと改良。 XC-trainerの中にたまってしまったフライトログを取り出せるようにしてみました。

まずは解析。 XC-trainerのログはTNC, PWC, MXPの3種類のフォーマットとRS232Cのボーレートが選べるようです。
そうは言ってもTNC, PWC, MXP for OLCって何なの?
せめてNMEAか何かが選べれば簡単なんだけどなと思いつつ作業開始。

まずはパソコンのシリアルポート(最近のノートPCにはついていないことが多いようですが、デスクトップPCならたいてい標準装備されているとおもいます)に、専用のケーブルを接続し、XC-Trainerの電源端子の隣りにある通信コネクタを接続。
(専用ケーブルは6300円もするらしいので、0円で自作しました。。。工作のページ第1段をご覧あれ)

そこで、これはゼロから解析しなければいけないなーと思いつつWindowsの標準アプリケーションの中にあるハイパーターミナルを起動して、ボーレートやらストップビットやらパリティなどなどを設定して、XC-trainerのMENUからログを選択し、プロトコルを選ぶと、テキスト形式でログらしきものがパソコンの画面に表示されました。
(ハイパーターミナルは、Windows2000の場合、スタートメニュー → プログラム → アクセサリ → 通信 →ハイパーターミナル にあります。 他のOSでも似たところにありますので探してみてください。)

試しにいくつかのフライトログをパソコンにダウンロードしてみます。10種類近いプロトコルを全部試してみましたが、どれも似たような内容に見えたので、一番シンプルそうな「MXP」にねらいを定めて、なんとなくながめていると、どうやらその中の1つが見えてきました。
一般の人が見ると暗号のように見えるこんな文字列です。。。

@xc16040E00040411060459230100DF04***0F
00000000030D89D832D8AE032072
00010004030D89DD32D8AB031E7A
00020008030D89E232D8AA031F02
0003000C030D89E832D8A9031C0F
00040010030D89ED32D8AB03200D
00050014030D89F232D8AD03207B
00060018030D89F632D8B2032005
0007001C030D89FA32D8B6031F79
00080020030D8A0032D8BA03207B
00090024030D8A0432D8B8031C73
000A0028030D8A0432D8B2031C0D
000B002C030D89FE32D8AD031B7E
000C0030030D89F832D8A7031A00

      (以下 省略)


これまた、Windowsの関数電卓と 長年の勘を使って16進数とたたかっているとひらめきました。
前半は16進数が分かれば、すぐに目星がつく(っていうかそのままじゃん。)のですが、なんとか後半部分も探りあてて、緯度経度,高度に解読できました。
残念ながら先頭の1行の解析が未だなので、不明部分も多いのですが、どうせフライト日時くらいしか入っていないだろうから、始めの1文字の@(アットマーク)識別子と、後ろの方にあるフライトログの長さだけを使って、お試しプログラムを作成。

解読した暗号。概ねこんな感じです。

識別信号@XC フライトログ番号10 フライト日時 2004年10月5日12時30分 フライトログデータ長さ22
1,  テイクオフ後 0秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 800m
2,  テイクオフ後 4秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 798m
3,  テイクオフ後 8秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 796m
4,  テイクオフ後 12秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 792m
5,  テイクオフ後 16秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 790m
6,  テイクオフ後 20秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 788m
7,  テイクオフ後 24秒、北緯36度57分34.0秒 東経138度48分32.0秒 海抜高度 786m

      (以下 省略)

XCトレーナーのデータを表示するプログラム

ということで、スラスラと読めた緯度経度の座標値は恐らくGPSでよく使われる世界測地系の座標値と思われるので、これを手元の地図データに合わせて日本測地系に座標変換。
適当につじつまを合わせながらプログラムを作ってみたら無事、地図上にフライト軌跡が表示されたのでした。
ついでに、詳細な解析結果も表示しようと思い、緯度経度と高度も数値で見られるようにテキスト表示画面を追加。

高度はやっぱりグラフ表示でないとわかりにくいので、グラフ表示。 (でも、下がる一方なのね。このフライト。)

現状は、舞子近辺だけの地図しかインストールしてないので、舞子専用になってしまっていますが、せめて、よく飛びに行くエリアの地図くらいは用意したいものです。


カシミールへデータを送って表示した例フライトタイムや、飛んだ日付の整理などログプログラムに仕上げて、カシミールへのエクスポートもしなければ。。。

右図のようにカシミールへデータを送って、表示することができるようになりました.(こちらは秋に大沢エリアで3時間22分のフライトの軌跡です。)


次は、OpenGLでも使ってカシミールに負けない3次元表示に挑戦! かな。。。


夢はまだまだ続く。。。

工作のページ第1段

ちょっと空いた時間があったので、PC接続ケーブルを作ってみることにしました。
まずは、いきなり、XC-trainerの接続部分に手持ちの針金、釘、ピンなどを差込み、最適なピンの太さを測定。
結局、余りものの短い釘が最適のようだ。(0.95mm〜1.05mm程度が最適かな。)

続いてピンの位置を測るため、イメージスキャナの上にXC-trainerを立ててスキャン。
スキャンしたコネクタ部を手持ちのAutoCADでトレース。
DXFファイルで自社開発のCAD/CAMデータに変換し、コネクタパーツ作成準備は完了。
3mm厚くらいの手持ちの樹脂板を加工機にセットし、加工開始。
念のため、5個ほど作って、ここまでざっと1時間。

出来上がった樹脂パーツに釘を差込み、位置を確認しながら、XC-trainerに差し込む。
釘の頭が干渉するので、ニッパーで適当にカット。
釘の先端がとがったままでは危ない(!)ので、様子を見ながらカット。
一応物理的には組み合わさるようなので、使ってなさそうなケーブルを探す。
数年前にモデム用に使っていたシリアルケーブルを発見。
迷わず真ん中で切断。お約束の2番、3番、5番ピンと釘(!)がつながるようにはんだ付け。

XC-trainerは4ピンなので、おそらく、シグナルグランド、TX、RXとスピードセンサー用の入力と推測。
オシロスコープをつないでピンアサインを確認。
早速、仮固定のままパソコンのターミナルソフトを立ち上げ、ボーレートとハンドシェークの設定。

XC−trainerを立ち上げ、先日のフライトログを取り込んでみた。
画面上にバイナリデータが表示され、無事ケーブルの動作が確認できた。

いったん、ケーブルを抜いてエポキシ接着剤と部品箱の隅に転がっていたコネクタカバーを取り付け,一応完成.。 ただ、シグナルピンで固定しているだけなので強度が不足しているので、後日リングスリーブか何かで補強した方がよいかな。

次はバトミントンの羽根でスピードセンサーを作ろう!


所要時間 約1時間45分
材料費   釘4本、古いシリアルケーブル1/2本、接着剤少々、コネクタカバー1個
       (すべて手持ちのものを使ったので、出費は0円でした。)


接続はできましたが、ソフトの問題が。。。

手持ちのソフトやらいろいろあさって、試していたら一応こんな風に表示されました.
(三の倉ツアーフライト軌跡)

三の倉ツアーフライトコース

(クリックすると拡大します)